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「Museum Literacy」<Morio Action>のページ

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Morio 京都 Action  < 活動概要 >

Action No.7 

「目の学校」の子どもたちと画伯との交流ワークショップ(8/26・追加決定) 

[目の学校」京都桂川校     
[目の学校」京都桂川校     

決定の経緯

 Action No.1の時にお世話になったYさんからのお誘いを受け、ある経済団体の昼食会に参加した時の事・・・。

 

 同席されていた「目の学校」京都桂川校代表の上坊先生との会話で、見る力を養うビジョントレーニングのお話しを伺ううち、ふと、「絵を書く行為には、知らず知らずのうちに対象物を良く見る経験をしている。であるならば、絵を描くことも、ビジョントレーニングになり得る。」という事が思い浮かび、 キュレターの私自身が無意識のうちに、「松井さんのワークショップをしませんか」と声をかけていました。

   無心に描き始める児童 
   無心に描き始める児童 

「目の学校」とは、七田チャイルドアカデミーグループ企業が運営する、小学生1~6年を対象としたビジョントレーニング施設。

 

 上坊先生は、数年前まで小学校の教頭先生をされており、その頃に東日本大震災後の仙台の廃校になった石巻小学校を訪れ、生徒がいないガランとした校舎を見て衝撃を受け、

 

「生徒のいない建物は学校ではない」

 

という思いが浮かび、その後、京都に戻るとすぐに辞表を書き、学校を辞めて「目の学校」をはじめられたそうです。

 

 今の小学校現場では、教師鬱、保護者鬱、児童鬱とそれぞれが深刻な状態で、何とか子ども達を救いたい、今の日本の教育を変えたい、と言う上坊先生ご自身の想いの深まりが、「目の学校」に繋がっているとの事でした。

 

 そう言った上坊先生の教育に対する思いの一端を、松井画伯のワークショップで担う事が出来るのではないか、少しでも子ども達の心の重荷を解放してあげられるのではないか、と言う思いから、「子ども達と松井画伯との交流ワークショップ」を開催する事になりました。

 

〜実施概要〜

タイトル ~ アートのちから 心の目で描く 子どもたちのゆめのたね ~

開催日時 2016年 9月4日(日)

     13時から約2時間:画伯による子ども達との交流ワークショップ

     15時から約1時間:画伯と保護者の方との懇談会

開催場所 目の学校 京都桂川校

指導者  松井守男画伯

参加者  目の学校京都桂川校の生徒とご父兄&関係者

上坊先生からのメッセージ

 

 今、発達障害という診断を受け,困りを抱えながら必死に葛藤しながら自分の命を生きている子どもたちがたくさんいます。

親も子もどうしていいかわからずに迷いの中に。

3年前、小学校の管理職だった私は自分の残りの人生を子どもたちの能力開発に捧げようと早期退職しました。

 

目をトレーニングすることで成長していく喜びを感じる子どもたちに,さらに何のために生きるのか志をもって生きてほしいと願い,志共育(こころざしきょういく)を始めました。その時に出会えた松井画伯の存在。

是非教室の子どもたちに心の目で描くゆめのたねを育てて頂きたいと願っています。

目の学校京都桂川校 代表  上坊由美子

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ワ−クショップ当日の様子

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案内看板の前の松井画伯   
案内看板の前の松井画伯   

 9月4日、上坊先生から紹介された後、画伯は、いつもの様に子どもたちに向かって、「いつも使っていない手で、いつも使わない色で描いて下さい」と言って、ワークショップが始まりました。

 

 「ここの生徒さん達は、プロが使う色を選んでいる」とキュレターの私に話しかけ、「これだと、もう少し難しい事もやれそうだ」と言って、今度は、子どもたちの座っている場所を向かい側の席に移る様に指示しました。

 

 子どもたちは、すぐに座っていた場所を移って、前の人が描いた絵に、自分なりの絵を書き足していきます。

 そうして、子どもたちののびのびとした絵が描かれていきました。


 こうしたワークショップが約2時間続き、終了後には、ご父兄の方々との懇談が始まりました。

 

 ご父兄からは、子どもたちの教育に関する質問や、ワークショップの様子に関する疑問や確認のご意見なども聞かれ、それぞれに対して、画伯からは、ご自身の体験を通したお話しなども交えながら答えられていました。

 

 途中、画伯自身の恋愛話しや、ピカソから教えられた事など、約1時間強、予定をオーバしながら、ご父兄との歓談の時間が終了しました。

 ワークショップやご父兄の歓談が終わり、上坊先生との意見交換の中で松井画伯から。

 

「ここの生徒さんは、大変素晴らしい才能のある子ばかりです。これからも機会を作って、続けて教えてみたいと思います。3ヶ月ごとにあと3回、ワークショップをやりましょう。」

 

と言う流れになりました。 

 来年以降、松井画伯との活動に、「新人美術家の発掘・育成」というテーマが浮上して来ていましたので、その一環としたいと思われたようです。

 

 大変な展開が、今回のワークショップから誕生しました。

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