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昨年(2014年)、長崎県美術館で松井さんの展覧会「光の画家^松井守男展」が開催されました。
先にご紹介しました「遺言」を始め、初期の油彩画やパステル、水彩、最近作等を含めて総数約200点にも及ぶ松井さんのこれまでの画業の数々が展示されていました。
開催期間は、6月7日(土)から7月13日(日)まで。
私はいつもの様に、最終日に松井さんを訪ね、翌日は、展覧会での作品撤収(後片付け)をお手伝いしました。
主に、最近の大作を中心にご紹介しますが、ご覧の様にサイズが 215cm×1000cm もありますから、展示する時も、また、撤収する際もとても大変です。
足場を組み、ロールに巻いた作品(ロールに巻ける油彩画・これも松井作品の特徴)を広げながら画布自体を壁面に鋲打ちします。撤収する時は、その反対の作業になります。
勿論一人では出来ませんので、複数の人達が関わっての作業になります。私も、そのようなお手伝いをしてきました。
また、いつもの様に画集を購入しましたが、今回は、松井さんにサインを頼みましたところ、メッセージとともに私の顔のデッサン(最後の画像)までして戴きました。
その際の画像も掲載してありますが、こちらは、2015年からのFacebookで使う事にしました。
一部の作品には、私のコメントも添えてありますが、現代フランスを代表する日本人アーティスト「光の画家・松井守男」の一端をご紹介致します。
右上の作品は、「エンデのファンタジー」で、下の作品は「アコウ3」というタイトルが付けられています。共に、油彩画 2012 の作品です。
エンデの〜に見られる木の枝や幹に似たフォルムは初めて見ましたので、その事を松井さんに聞きますと、「ミヒャエル・エンデの本を紹介され、その本を読み終わるとこのイメージが出てきた」との事。
以後、このフォルムが色々な作品の中に描き込まれる様になります。
左上の作品は。「被爆マリア(2008)」という作品で、その下が「万華鏡(2012)」というタイトルがついています。こちらも油彩画。
長崎の大浦天主堂の礼拝堂には、被爆マリアの像があり、人々の信仰を集めています。
以前、松井さんと長崎を訪れた時に一緒に見た事がありますが、「被爆マリア」という作品は、その大浦天主堂のマリア像に対するオマージュという意味もあるのではないでしょうか。
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下の動画は、展覧会を前にして、出品作の最後の仕上げをしている松井さんを紹介している地元テレビ局の映像。
これまで、あまりご自身の作品について語られる事が無かったので、画伯の芸術観を知る上ではとても貴重な映像です。
( 6分36秒・MMArts2010 さんがYouTubeにアップされていた画像です。)
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スライドショーで展覧会場の様子のごく一部をご覧下さい。
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これまでに出版された松井守男画伯の代表的な画集
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松井さんのフランスでの制作拠点が、地中海に浮かぶコルシカ島・アジャクシオにあるこのアトリエ。
元々は、海に面したレストランであった所を、アトリエとして改装したそうです。
ある時、この庭を散歩しながら地中海を眺めていた時、目の前の虚空にうっすらと人影が現れ、それを描いた時に出来上がった絵画が、「マリアーキリスト三部作」と呼ばれている彼の代表作の一つ。
その後、描かれる事になる数々のマリアやキリストを描いたシリーズ作品が生まれるキッカケになった出来事と言われており、後に、バチカンでも展示されています。
下の写真は、アトリエの室内や、地中海に面した芝生の広がる庭、お訪ねした夜に開かれたパーティーでの一コマです。
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